武道・格闘技道場を経営し、成長させていく上で最も大切な事はなんでしょうか?

結論から申し上げますとそれは「理念」です。

道場を経営されるほど一つの武道・格闘技を修練された経営者の皆様は「武道・格闘技における理念の重要性」はご存知かと思いますので、この記事では「道場経営における理念の重要性」に着目したいと思います。

このコラムを書いた人
大谷悟
  • 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
  • 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
  • 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
  • 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
  • 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
  • 自身も武道有段者で道場で指導中
  • 前職は財務省税関で広報や政府開発援助に携わる

経営において理念が重要な理由

それでは、経営において理念が重要な理由を3つご紹介します。

広報の基本方針となる

1つ目の理由は広報を行う際の基本方針となることです。

広報を行う上で重要な事は道場のコンセプトに沿った広報を行うことです。そしてコンセプトの元となるものが「理念」なのです。

理念に基づかない広報は一貫性が無く、見ている人たちから「あの道場はどういう道場なのだろう?」「色々な事をしているけどいまいち方向性が見えない」というようにマイナスのイメージを与えてしまいます。

そのような事態を招かないために、早い段階で理念を策定する必要があります。

理念に共感する集団は強い

2つ目の理由は理念に共感する集団は強いからです。

裏を返すと理念が共有できていない、もしくは共感出来てない人たちの集団は将来的に分裂、崩壊する可能性が高いです。

これは多くの武道・格闘技団体が分裂をしている現状を見ると一目瞭然かと思います。

道場を経営していく上で大切な事は道場を存続させる事です。分裂し弱体化していくリスクを避けるためにも、理念をしっかりと言語化し指導者、稽古生間で共有しておく事が大切です。

後継者の育成に必須

3つ目の理由は理念が後継者の育成に必須だからです。

企業でも後継者不足による廃業がよくニュースになっていますが、武道・格闘技道場においても同じ状況です。

特に武道・格闘技道場では師範と弟子という師弟関係が基本にあるため後継者の育成には理念に共感しているという事が絶対条件になります。

理念に共感していない弟子が後を継いだ場合、果たしてその道場は先代から引き継がれた道場と言えるでしょうか?

全く違う人間育成、指導方法をしている道場は完全に別物となってしまいます。

武道・格闘技道場を安定的に存続させ次世代へ引き継いでいくためにも理念を策定し次世代へ引き継ぐことが大切です。

まとめ

武道・格闘技としてはもちろんのこと経営という観点からも理念は重要です。

もし理念が明確に言語化されていない場合は一度時間を取りしっかりと言語化し、HP等で幅広く発信することをお勧めします。

そうすることで、理念に共感した稽古生が集まり、その中から後継者が育ち、素晴らしい道場が次世代へ引き継がれ道場が将来にわたって安定的に継続していきます。