皆さまもご存知の通り、日本では現在、少子化が進んでいます。

ニュースでよく聞く少子化の話題ですが、道場にはどのような影響があるのでしょうか?

今回のコラムでは少子化時代での道場運営のポイントについてお伝えしていきます。

このコラムを書いた人
大谷悟
  • 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
  • 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
  • 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
  • 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
  • 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
  • 自身も武道有段者で道場で指導中
  • 前職は財務省税関で広報や政府開発援助に携わる

少子化の状況

2024年、日本の出生数は70万人を下回る見込みで、2004年の約111万人から約40万人も減少しました。
合計特殊出生率も1.29から1.20へと低下し、少子化が急速に進行しています。

少子化ということは、道場運営から見ると、将来的な会員が減少することを意味しており、生徒数の減少や競争激化が避けられません。

競合は武道道場だけではない

上述した少子化による影響は道場だけでなく、すべての習い事教室が影響を受けます。

道場の運営をしていると同じ武道道場を競合と考えがちですが、実際はサッカークラブや英語教室など他の習い事教室とも競合しています。

つまり、将来的な会員が減少する厳しい環境の中で、大手企業が運営するスポーツ教室などと競争し、新規会員を確保していく必要があります。

スピード感を持って取り組むことが大切

このような厳しい環境で大切なことは何でしょうか?

集客のための施策など取り組むことは多々ありますが、ここではあえて、精神的な部分に焦点を当ててお伝えしたいと思います。

これからの道場運営では「スピード感」を持って運営にあたる必要があります。

少子化により、これまでと同じことを続けていても同じペースで会員が増える可能性は低く、時間をかけてゆっくりと進めていると時間切れになる恐れがあります。

自分が思っている以上に将来は厳しい競争になるため、少しでも早く行動を起こして、会員の確保や後継者となる指導者の育成に取り組む必要があります。

まとめ

今回のコラムでは少子化社会における道場運営について、精神面に焦点を当ててお伝えしました。

将来、厳しい環境になって後悔しないよう、今からでも行動を起こして道場運営を安定させるようにしましょう。