始めは一人で指導していたけれど、会員が増えてくると、これまで通りに指導することができず、辞めていく人が・・・。
道場でよくあるこのような問題を解決するには自分以外の指導者を育てて複数で指導をする必要があります。
そこで、今回のコラムでは道場の拡大で必須となる指導者を育てるポイントをご紹介します。
なお、今回お伝えする方法はこれまで支援させて頂いた道場の例を参考にしています。
この道場では実際に指導員が増えて支部道場を開設するなど順調に拡大していらっしゃるので参考になる点が多くあると思います。
※指導者については道場や道場長の方針が大きく影響するので、一つの方法としてご参考にしていただければ幸いです。
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指導者を育成するポイント
早速ですが、指導者を育てるポイントについて解説していきます。
早い段階で委任する
指導者を育成するうえで大切なことは、早い段階で指導などを委任することです。
「この黒帯はまだ未熟だから」「もう少し実績を積んでから」と万全を期すことも大切ですが、少し早い段階で委任することで、任された指導者の成長が加速することがあります。
これは道場に限ったことではないですが、指導員などの役職が与えられることで、周りからの視線が変わり本人の意識が変わっていきます。
会社で役職が付くことで心持ちや行動が変わるのと同じです。
このような経験を早い段階で積んでもらうために、気持ち早い時点で委任することが大切になります。
(もちろん最低限の水準は満たしていないと逆効果になるのでお気を付けください。)
信頼とは?
続いて、指導をお願いする側の心構えについてお伝えします。
何かをお願いするときは「信頼」が大切になりますが、信頼とは”信”じて”頼”ると書きます。
ここでポイントなのは”頼る”という観点です。
自分が教えた弟子に何かをお願いすることは自分の能力が足りないことを認めるようでお願いしづらいと話される道場長の方がいらっしゃいましたが、一人でできることは限られていますし、弟子の立場からすると師匠から何かを頼まれることは悪い気はしません。
自分一人では限界が来た時に弟子を頼れるということは道場の拡大という観点からも大切な心構えだと思います。
「まみむめも」で上手に任せる
「任せるコツ」という本に人に任せるときのポイントが分かりやすく紹介されいてたのでこちらでもお伝えさせていただきます。
人に何かを任せる時は「まみむめも」を意識することが大切とのことです。
まみむめもはそれぞれ、
- まかせる(任せる)
- みまもる(見守る)
- むくいる(報いる)
- めざす(目指す)
- もくてきていじ(目的提示)
というもので、この順番で任せることが大切とのことです。
詳しい解説は書籍に譲りますが、ここで道場運営上、大切なのは「報いる」です。
というのも、道場では上下関係があるが故に、お願いしっぱなしになって、任せたことに報えていないことがあります。
このような状況にならないためにも、任せたらしっかりと「報いる」ということを意識することが大切です。
まとめ
今回のコラムでは指導者を育成するポイントをご紹介しました。
せっかく会員が増えても指導者が足りないと、どこかの時点で人数の頭打ちがやってきます。
道場を拡大させるためにも早い段階で委任をして指導者を育てていきましょう。