あなたの道場では会員の数やクラス、年齢、性別などの会員データをしっかり活用できていますか?
会員データはあなたの道場の現状を表す成績表であり、これから新しい会員を増やすためのヒントが詰まった宝の山です。

もし、あなたの道場が会員データを

  • 入会申込書をファイルに綴っているだけ
  • エクセルで管理しているけど、ただデータを入力しているだけ
  • 時々見返すけど特に活用したりしていない

という状態だったら非常にもったいないです。

会員データは現在の道場の状態を正確に表します。
普段の稽古でも人数が増えた・減ったということは把握できますが、それはあくまでも感覚的なもので、会員の所属人数などの重要なデータは感覚ではなく、数字で把握することが大切です。

このコラムを書いた人
大谷悟
  • 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
  • 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
  • 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
  • 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
  • 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
  • 自身も武道有段者で道場で指導中
  • 前職は財務省税関で広報や政府開発援助に携わる

会員データの活用方法

会員データから読み取れる数字を新規会員獲得に活用する方法を3つご紹介します。

集客のターゲット設定

会員データを整理すると、自分の道場にはどのような年齢・性別の会員が多いのかを正確に把握することができます。そして、一番多いタイプの会員はあなたの道場に魅力を感じているタイプと言うことができます。

例えば、子供が多い道場は保護者から選ばれる理由が備わった道場ですし、成年女性が多い道場は、成年女性にとって魅力となる何かが道場に備わっていると考えることができます。

このように自分の道場の魅力が伝わるタイプを会員データを通じて把握することで、HPやSNS、広告でターゲットにするべきタイプを知ることができます。

新規会員の獲得で大切なのはターゲット設定です。
ターゲット設定を間違えてしまうと、SNSの更新などのせっかくの努力が無駄になってしまいます。
保護者が魅力を感じている道場なのに成年男性に向けた発信をしても響かないですよね。

キャンペーン実施時期の把握

会員データで入会の時期を整理することで、入会者が多い月や少ない月を把握することができます。
この入会者が多い月と少ない月というのは入会キャンペーンなどを行う時期の目安になります。

たとえば、新学期が始まる4月などは入会者が多いと想像することができますが、実は入会者が多いのは4月下旬から5月上旬にかけてだったりすることがあります。

これは4月の新学期が始まったばかりの時は子供が学校に慣れるのが大変で、少し落ち着いた4月下旬から5月上旬にかけて入会することがあるからです。また、9月の新学期が始まるタイミングも実は入会者が多い時期だったりします。

このように感覚的に多いと思っていた時期が意外とずれてたりすることは多々あります。

せっかくのキャンペーンを無駄にしないために会員データを活用して自身の道場の入会者が多い月と少ない月を正確に把握しましょう。

平均在籍年数の把握

現在所属している道場生だけでなく、退会してしまった道場生のデータを活用することで、道場の平均在籍年数を把握することができます。

平均在籍年数の計算方法

退会した会員の在籍期間を計算し平均を取る
【入会年月-退会年月=在籍期間】

この平均在籍年数は非常に重要な数字です。
なぜ重要かというと、一人の会員が入会することで道場にどれだけ売上が入るかを想定することができるからです。
そして、一人当たりの総売上が分かると、一人を入会させるためにどれだけコストを掛けても大丈夫かが分かり、広告などを出す際の予算の目安になります。

広告の費用対効果

一人あたりの総売上(平均在籍期間×月謝等)-広告費=プラスになれば費用対効果は合う

まとめ

会員データを活用することで新規会員の獲得に必要な数字を把握することができます。
数字に基づかない感覚的なキャンペーンやHP,SNS運用は当たらないとは言いませんが、当たる確率が低くなりがちです。

限りある時間を無駄にしないためにも、会員データを活用して効果的な新規会員の獲得方法を実行していきましょう。