道場を運営していると避けて通れないのが、会員の退会です。
特に子供の場合は受験や就職など退会する可能性が高いタイミングが何度か訪れます。

退会者をゼロにすることは難しくとも出来るだけ退会者を減らしたいと考える道場長の方は多くいらっしゃると思います。

そこで、今回のコラムでは子供の稽古生が受験や就職などで会員が辞めにくくなる方法についてお伝えします。

このコラムを書いた人
大谷悟
  • 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
  • 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
  • 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
  • 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
  • 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
  • 自身も武道有段者で道場で指導中
  • 前職は財務省税関で広報や政府開発援助に携わる

辞める子の共通点を見つける

一つ目の方法は辞める子の共通点を見つけるというものです。

この時にポイントになるのは辞める子と辞めない子の差に注目する事です。
例えば、辞めずに続けた子は試合に積極的に参加していて、辞めてしまう子はあまり試合に出ないなどの傾向があれば、「辞めてしまう子はあまり試合に出ない」という共通点が見えてきます。

このように辞める子の共通点が見えてくると、そうならないように対策を取ることができます。

例えば先ほどの試合の例であれば、年に1回は試合に出るように促すなどです。

その他にもよくある共通点としては「稽古が休みがちになる」「親に無理やりやらされている」「思ったより上達せずに伸び悩んでいる」などがあります。

これらの共通点を解決できるような指導や子供との接し方をすることで、辞める可能性を減らすことができます。

自分の経験を参考にする

二つ目の方法はご自身が子供の頃に武道をしていた方に限りますが、自分の経験を参考にするというものです。

具体的にはご自身が子供の頃から武道をしていて、今も続けられている理由を改めて考えてみるというものです。

例えば、「受験などで休みがちな時も月に1回は道場に行っていた」「少し道場から離れた時期も先生が連絡をくれた」などご自身の経験を振り返ることで、続けられた理由が見えてきます。

そして、ここで大切なのは続けられた理由の多くが当時の先生の行動が理由になっているということです。

当時、ご自身が先生にしてもらったことを、今の子供たちにしてあげることで、子供たちが辞めずに続けられる環境を作ることができます。

まとめ

今回のコラムでは子供の稽古生が受験や就職などで会員が辞めにくくなる方法についてお伝えしました。

辞める子の共通点を見つけたりご自身が先生にしてもらったことを子供たちにするなど、考えてみたら当たり前の事かもしれませんが、意外と見落としがちです。

日々の指導に追われて子供の変化に気づかずに退会に繋がることがないよう、一度、辞めてしまう子の共通点やご自身の経験を言語化しておきましょう。