道場の稽古生が全日本大会に出たり、そのほかの大会で優勝するなどの好成績を収めた際に行う役所や自治体への表敬訪問。

表敬訪問を積極的に行っている道場もあれば、やり方が分からなかったり、対象にならないのでは?と思い実施していない道場もあったりと道場によって対応は様々です。

ですが、表敬訪問は公的な機関に対して行うため、道場の認知拡大や信頼度の向上に大きく貢献します。
そこで、今回のコラムでは役所や自治体への表敬訪問の方法やポイントについてお伝えします。

このコラムを書いた人
大谷悟
  • 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
  • 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
  • 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
  • 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
  • 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
  • 自身も武道有段者で道場で指導中
  • 前職は財務省税関で広報や政府開発援助に携わる

表敬訪問の手続き

担当部門を把握する

表敬訪問を行うには、道場が活動しているエリアの区役所や市役所、都道府県庁に問い合わせる必要があります。
ほとんどの自治体では表敬訪問は「スポーツ振興課」のような名前の部門が担当になっています。

また、直接、担当を知る方法として、過去の似たような表敬訪問の記事を探すという方法があります。

自治体は情報公開の関係から表敬訪問が行われた場合はHPで公表しています。
その際に担当部門も一緒に書かれていることが多いので、過去記事を見ることで担当部門を知ることができます。

担当部門と調整

担当部門が分かったら直接連絡し、〇〇大会で入賞したので表敬訪問をしたいと連絡をします。

連絡をするときは大会の概要などを聞かれるので、概要が分かる開催要項などを手元に用意しておくとスムーズです。

また、担当部門内で表敬訪問の可否を検討する際にデータで必要なこともあるので、開催要項や実績などはデータで用意しておきましょう。

表敬訪問当日

表敬訪問の当日は可能なら、道着で行くことをお勧めします。
子どもが入賞した際に学校の制服で行く表敬訪問を時々拝見しますが、他の競技と区別がつかないため、非常にもったいないなと思います。

担当部門との調整の時に「道着で行きたい」という話をすると更衣室を用意してくれる場合もあるので、事前に調整して、道着で行けるようにしておきましょう。

表敬訪問後

表敬訪問が終わったら、その様子を自身の道場のHPやSNSで発信するのはもちろんですが、自治体のHPに掲載されたページも一緒に紹介しましょう。

自身のHPよりも自治体HPに載っているということが道場の信頼アップにつながります。

まとめ

表敬訪問は初めてだとハードルが高く感じるかもしれませんが、役所によって基準は様々であり、少しでも可能性があれば問い合わせてみることが大切です。

先方も表敬訪問は慣れているので分からないことは遠慮なく聞くことで当日の訪問もスムーズに行うことができます。

自身の道場の認知拡大に繋がるほか、実際に表敬訪問した稽古生やそのほかの稽古生のモチベーションも上がるので、少しでも可能性があれば役所に問い合わせてみましょう。