道場を長く運営していると、会費を設定した当初と状況が変わり値上げを検討するタイミングがあるかと思います。
しかし、既存の会員への配慮なくいきなり値上げをしてしまうと、退会者が出るなどのリスクがあります。
そこで、今回のコラムではトラブルになりにくい会費の値上げ方法をお伝えします。
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既存会員への配慮が大切
会費を値上げする際は既存会員へのフォローが重要なポイントになります。
なぜなら、既存会員からすると、入会したときと条件が変わってしまうことになるので、退会のリスクが高まります。
せっかく入会して続けてくれている既存会員から退会者が出ないように既存会員へ配慮した方法を取ることが大切です。
一方でこれから入会する新規会員は値上げ後の会費で検討して入会するのでそこまで気にする必要はありません。
(もちろん、月会費を上げ過ぎてしまうと新規入会者が減るというリスクはあります。)
値上げは基本的に1回まで
値上げをする際に注意すべきことは基本的に道場を運営していて値上げをするのは1回までにする必要があります。
値上げは既存の会員にとって単に負担が上がるだけで、良いことはありません。
ですので、道場を運営している中で値上げをするのは1回と決めて、1回の値上げで目的が達成できるようにする必要があります。
上げ過ぎると会員が辞めてしまうかも?と思い小刻みに上げていくことは厳禁です。
トラブルになりにくい方法
続いて、値上げの際にトラブルになりにくい方法をお伝えします。
値上げに猶予を設ける
既存会員の負担を軽減するために、値上げするタイミングに数か月の猶予を儲ける方法があります。
ここでポイントなのは、既存会員の猶予期間を新規会員よりも長くするということです。
例えば、「道場の会費を〇月から〇〇円に改定しますが、今、通われている会員の皆様は×月からの改定となります。」のように既存会員への配慮を示すことで、退会のリスクを減らすことができます。
理由を伝える
値上げをする際は「道場の会員が増えて新しく指導員を増やしたい。」「場所が狭くなり広い場所に移る必要がある」などの理由があるはずです。
この理由を値上げの際に伝えることで値上げへの理解を得られることがあります。
ここでは、値上げをすることで「稽古の環境がよくなる」「稽古の質が上がる」など会員にとってのメリットがあることを伝えることがポイントです。
理由を明かさない値上げは道場長の利益を上げたいだけでは?など、良からぬ詮索を招く原因になります。
まとめ
今回のコラムではトラブルになりにくい道場の会費の値上げ方法についてお伝えしました。
値上げをすることで、退会者が出るリスクはゼロではありませんが、値上げをしないまま苦しい運営をして、道場そのものが存続できなくなることは避ける必要があります。
道場で値上げを検討する際は今回お伝えしたことを参考にしてもらえたら幸いです。