今回の記事では、指導者が複数いる武道・格闘技道場で、指導者間のコミュニケーションを円滑に取る方法をお伝えします。

道場の規模が大きくなってくると、指導者も複数になりさらに支部や傘下道場が出来ることで指導者間のコミュニケーション・横の繋がりが重要になってきます。

そもそも指導者間のコミュニケーションが重要な理由は?

コミュニケーションの方法をお伝えする前にそもそもなぜ指導者間のコミュニケーションが重要なのかお伝えします。

結論から申し上げますと、各指導員の不本意な独立を防ぐためです。ここでいう不本意な独立とは、例えば道場長との関係が悪化し独立するようなケースを言います。

道場長も了解のもとお互い気持ちよく独立するなら問題はありませんが、喧嘩別れのような独立は後々に禍根を残す事となりお互いの道場にとって良い結果にはなりません。

特に両方の道場に通っていた稽古生が一番影響を受けます。

そのような不本意な独立を防ぐために常日頃から円滑なコミュニケーションを取っておく必要があります。

LINEなどでグループを作る

それでは、本題の円滑なコミュニケーションを取る方法をお伝えします。

それはLINEで指導者だけのグループを作ることです。何だ。そんなことか。もう作ってるよ。と思われる方もいるかもしれませんが、ここで大切なことはそのグループでどのような情報を交換するかです。

単にグループを作って大会やイベントの時に連絡事項を回すだけではあまり効果がありません。

数字を使って共有する

グループでは日々の稽古の様子を共有するようにしましょう。そして、その際に今日の稽古では少年部が〇人、成年部が〇人参加しました。という風に具体的な数字で共有することが大切です。

このように共有する事で、各道場の規模感を指導者が正確に認識することが出来ます。また、数字という共通の基準があることで自分の道場と他の指導者の道場を正確に比較することが出来るので、指導者のモチベーションを上げることも出来ます。

一体感を醸成する

日々の稽古を共有する事で最低でも週に1回以上は連絡が来ることになります。心理学的にもザイオンス効果といって、接触回数が増えれば増えるほどその人に好意を持つと言われています。

頻繁に稽古情報を共有し接触回数を増やすことで〇〇道場の指導者という一体感を醸成することが出来ます。

このように、好意を持って一体感を醸成する事で冒頭でお話した不本意な独立を防ぐことが出来ます。

まとめ

今回の記事では、指導者間のコミュニケーションを円滑に取る方法をお伝えしました。既に指導者のグループを作っている道場では共有している内容を見直してみてはいかがでしょうか?単なる事務連絡にならないように常に数字を意識して共有することが大切です。

まだグループを作っていない道場では、ぜひ指導者のグループを作ってみてください。これまで以上に指導者間の一体感が増して様々なメリットを感じることが出来るはずです。