道場の規模拡大を考える時に大切なのが、今の道場では最大何人入るのかという道場のキャパシティーです。
この道場のキャパシティーを意識しないと、ある一定の人数で頭打ちになり、それ以上、人数が増えない事態に陥ります。
そうならないためにも、早い段階で道場のキャパシティーを把握して、対策を打つことが重要です。
そこで、今回のコラムでは道場のキャパシティーの把握の仕方についてお伝えします。
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道場キャパシティーの種類
道場キャパシティーには「物理的なキャパシティー」と「指導者のキャパシティー」の2種類があります。
物理的なキャパシティー
一つ目の物理的なキャパシティーは道場や稽古場所の広さによるキャパシティーです。
道場や借りている会場が狭い場合は、必然的にキャパシティーも小さくなっていきます。
指導者のキャパシティー
もう一つの指導者のキャパシティーは、1人の指導者が見れる稽古生の人数のことです。
このキャパシティーは物理的なキャパシティーと違い指導年数や指導のスタイルによって上下していきます。
2つのキャパシティーの活用方法
ここで、具体的な数字でキャパシティーについて考えていきたいと思います。
例えば、会場のキャパシティーが20人で指導者のキャパシティーが10人の場合は、その道場のキャパシティーは10人となります。
ここに、指導者が1人加われば、キャパシティーは20人となり、道場がフル稼働している状況になります。
逆に会場のキャパシティーが10人だったら指導者のキャパシティーが20人だとしても、道場のキャパシティーは10人になってしまいます。
キャパシティーを増やす方法
では、道場のキャパシティーを増やすにはどうしたらいいのでしょうか?
まず、物理的なキャパシティーについては同じ時間帯に入れる人数は限られているので、クラスを分けてトータルの人数を増やすという方法があります。
例えば、3時間会場を借りていて、これまで1.5時間のクラスを2クラスしていたら、1クラスを1時間にして3クラスにすることで、同じ場所、指導員で1クラス分のキャパシティーを増やすことができます。
続いて、指導者のキャパシティーを増やす方法ですが、これは指導の経験を積んで一人のキャパシティーを増やす方法と、新しい指導者を育てて増やす方法の2種類があります。
キャパシティーを考える際の注意点
また、複数の道場を運営している場合は気を付けないといけないポイントがあります。
それは、週2回コースや週3回コースのように複数の道場に通えるコースがある場合は、それぞれの道場で重複する会員が出てくるということです。
具体的には、道場キャパシティーが20人の道場を3つ運営していて、重複して通う稽古生がいる場合、道場のキャパシティーは60人にはならず、重複する会員分がマイナスになります。
このように、複数の道場を運営している場合は重複会員を考慮に入れる必要があります。
まとめ
今回のコラムでは道場のキャパシティーについてお伝えしました。
指導員キャパシティーは後々増やすことができますが、物理的なキャパシティーは中々増やすことができません。
新しく道場をオープンする際などは物理的なキャパシティーを意識して、その道場で最大何人受け入れられるかを事前に確認しておきましょう。