前回のコラムで数値目標を設定する大切さについてお伝えしましたが、今回は実際にどのように設定すれば良いのかお伝えします。

このコラムを書いた人
大谷悟
  • 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
  • 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
  • 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
  • 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
  • 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
  • 自身も武道有段者で道場で指導中
  • 前職は財務省税関で広報や政府開発援助に携わる

実現したいことから逆算する

数値目標を設定する初めのステップは、実現したいことを決めることです。
具体的には「道場で生計を立てるために月の収入40万を達成する」などです。

そして、実現したいことを決めるうえで大切なのは、数字を入れることです。
数字が入らない例として「道場を本業にする」や「弟子を育てて道場を継いでもらう」などがあります。
この場合、具体的なゴールが分からず、今の状況が目標までどれくらい遠いのか、あとどれくらい頑張ればいいのか分からなくなってしまいます。

そして数字が入った実現したいことが決まったら、現在の状況とゴールまでの差を出して、その差を埋めるための行動をとっていきます。

自分が動ける期間を考慮する

目標設定の際には武道をしている人ならではの気を付けるポイントがあります。
それは「自分が動ける期間を考慮する」というものです。

道場を運営している方の多くがその武道を長く修練していて、ご自身がずっと道場で指導をできるような錯覚を持ちやすくなります。

特に比較的若い道場長の方はこの傾向が強いのですが、冷静に考えると年齢を重ねるごとに体力は衰えていき、いつまでも指導をするというのは難しいことが分かります。

(もちろん、生涯現役で道場に立ち続けることができ、指導もできるところが武道の良いところではありますが、今回は分かりやすく指導できる期間に限りがあるという前提でお話しします。)

このような状況で大切なのは、自分が動ける期間を目標の期限にするということです。
例えば、現在40歳の道場長がいて60歳までは道場で指導ができるとした場合、残された時間は20年です。

目標が会員数を現在からプラス200人と設定した場合、1年で10人、1か月に約1人のペースで会員が増えないと達成できないことになります。

このように期限を設定することで直近で達成しないといけない具体的な数字を出すことができます。

まとめ

今回のコラムでは数値目標を設定する方法についてお伝えしました。

ポイントは「数字入りの実現したいことを決めること」と「自分の動ける期間を考慮する」ことです。
数値目標を設定することで、取るべき行動に優先順位がつけられたり、モチベーションが維持できるなどのメリットがあります。

今回のコラムを参考に、ぜひ、皆様の道場でも数値目標を設定してみてください。