新しく道場を始めたい!そう考えた時に初めにすることは道場の場所や時間帯などを決めることです。
一方で使える場所や自分が指導できる時間帯など現実には様々な制限もあります。
そのような時に大切なのは優先順位をつけて決断していくということです。

この優先順位を考えずに場当たり的に新しく道場を開いてしまうと、せっかく作った道場に人が集まらないという状況になりかねません・・・。

そこで、今回のコラムでは新しく道場を開く際に検討するポイントを優先順位に沿って解説していきます。
新しく道場を開こうと考えている方の参考になれば幸いです。

このコラムを書いた人
大谷悟
  • 道場専門のコンサルタント、ウェブ解析士
  • 武道を職業として成立させるために全国の道場長をサポート
  • 広告を使わずに1年で100人の新規入会者を獲得
  • 道場専門のHP制作サービス(WEB道場)運営
  • 道場検索サイト(武道・道場ナビ)運営
  • 自身も武道有段者で道場で指導中
  • 前職は財務省税関で広報や政府開発援助に携わる

新規道場開設時のポイント

では、新規道場開設時のポイントを優先順位に沿ってお伝えします。

優先順位1:道場を開く目的の明確化

道場を開く際に最も大切なのは自分が道場を開く目的を明確にすることです。
道場を開く目的は様々かと思いますが、目的をはっきりさせておくことで、道場の場所や時間選びの際に道場開設の目的に合うか?という基準を持つことができます。

逆に目的を持たないまま、たまたま空いていた場所や時間で始めてしまうと本来の目的が達成できないという事態に陥る可能性があります。

優先順位2:ターゲット

次に大切なのはターゲットを設定する事です。
ここでいうターゲットは「大人」「子供」の2つになります。
ターゲットを明確にしないまま道場を開いてしまうと、どちらにとっても中途半端な形になり、結果として人が集まりにくくなります。

また、ありがちな失敗が大人も子供も両方集めたい!と考えてしまうことです。
大人と子供では道場を選ぶ際の条件が違うため、両方を満たすような立地や時間を得ることはかなりハードルが高いです。

ですので、よほど条件に恵まれていない限りは大人か子供のどちらかにターゲットを絞ってスタートすることをお勧めします。

優先順位3:道場の広さ

次に大切なのは道場の広さです。
もちろん広ければ広い方が良いのですが、中々条件に合う公共施設や物件を見つけることは難しいと思います。
そこで、何かを妥協する必要があるのですが、「道場の広さ」と「駅などからの距離」の2つで悩んだ際は「道場の広さ」を優先することをお勧めします。

理由は道場が狭い場合、その道場で見れる稽古生の人数が少なくなってしまうからです。
道場の集客がうまくいって人が集まった時に物理的に人が入りきれなくなると会員数が頭打ちになってしまうため、たとえ、駅から遠く不便だったとしても可能な限り広い道場でスタートすることがポイントです。

番外編:自宅からの距離

最後に番外編としてご紹介するのは自宅からの距離です。
道場は週に1回は行くことになります。
その時に、自宅からあまりにも離れていると道場長自身の負担が大きくなってしまいます。
自分が頑張ればいいからと自分の負担を軽く見てしまう方が多いですが、これから先ずっとその道場に通うことを考えると自宅からの距離は大切なポイントになります。

ただ、これまで紹介した目的やターゲット、広さに比べると(あまりおススメはできませんが)自分が頑張って通うという解決方法が残されているので番外編としてご紹介しました。

まとめ

今回のコラムでは新しく道場を開く時に重要なポイント3選をご紹介しました。
大切なのは優先順位をつけることです。
全てが叶えられずに何かを妥協しなければいけない時は、お伝えした優先順位に沿って判断して頂けますと幸いです。